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独身20代海外勤務(メーカー駐在員)の年収・手取りはいくら?

2019年7月27日

※2018年11月26日に公開した記事ですが、情報を一部追記し2019年7月27日に再度公開しました

お仕事で海外赴任と聞いてまず気になるのはやっぱりお給料ですね!
海外で働くと格段に収入が上がると思われがちですが、本当に上がったのか。そして上がったとしたらなぜ上がったのか、給料以外で収入・支出にどんな影響があるのかを解説していきます。

ここではあくまで私の実際の経験をもとにしてます。
会社ごと、ポジションごとに大きな差があると思いますのでご参考程度に。

国内勤務と海外勤務の給料 ~年収の差~

まずは下の表を見てみましょう。

国内勤務 海外勤務
基本給 24万円 24万円
ボーナス 3~4ヶ月分 3~4ヶ月分
手当 - 8%
残業代 30~50万円 なし
合計 390~434万円 389~415万円

これから海外勤務の予定がある方は、膝から崩れ落ちたことでしょう。
「少なすぎ...」「むしろ減ってる!?」
そうなんです。海外勤務だからと言って特別扱いはしてくれません

手当は8%

まず基本給、ボーナスは変わらず
手当は国や地域によって異なりますが、アメリカは比較的暮らしやすいということで低めの8%です。
既婚者が単身で赴任する場合、家族同伴で赴任する場合はこの手当が大幅に増えます。
また役職に応じてプラスα手当がでますが、私の場合は特になし。

残業代はでない

そして残業代はゼロです。
いくら残業しても、休日出勤しても給料は1円も変わりません。
細かいことはわかりませんが、今の時代にそんなことがあるんですね...
殆んどの場合管理職以上で赴任するため、あまり関係ないからそんな仕組みがないのだと思います。

国内勤務と海外勤務の給料 ~手取りの差~

さて、ここからが本題です!
なぜか年収は減ってしまったので、次は手取りで比較してみましょう。

国内勤務 海外勤務
国内給与 基本給 24万円 9万円
残業代 3~4万円 -
住民税・所得税 -2万円 -
社会保険料 -5万円 -5万円
ボーナス 3~4ヶ月分 3~4ヶ月分
海外給与 海外生計費 - 14万円
手当 - 8%
×生計費指数 - (海外生計費+手当)×0.4
年間手取り合計 312~348万円 405~429万円

決して十分とは言えませんが、海外勤務の場合1.2~1.3倍程度に増えます。

注目すべきは「税金」「生計費指数」です。

住民税と所得税は免除

海外勤務になると、赴任した次の区切りのタイミングから住民税と所得税を支払う必要がなくなります
また、40歳以上の場合は手続きをすれば介護保険料も不要です。
ですが、元々年収も少なく介護保険料も払っていない若手はここでも損をするんですね~

生計費指数とは

次に「生計費指数」とは何ぞや?ということですが、簡単に言うと物価の違いで損をしないような仕組みです。
海外で使用する分の生計費に対して生計費指数をかけることで同じ価値の給料になるのです。
つまり、アメリカは物価が高いので見かけでは額が増えてますが価値は変わってません笑
ただし生計費を節約して貯金しておいたものを日本に持って帰れば少し得します。

為替による影響

また、もう一つここで重要なのは為替です。
海外給与にあたる分はアメリカドルで支払われますが、為替レートは年度初めに決められたものを1年間ずっと使います。
したがって得をすれば損をすることもある。為替のリスクはこちら側にあります。
後々日本の口座に送る場合は、タイミングを間違えると損してしましますのでご注意を!

会社が負担する費用

残念ながら収入はほとんど変わらなかったですが、支出が減れば自動的に手元に残る給料は増えます。
これは会社によって大きく違うと思いますが、必ず損をしないようにはなっているんじゃないでしょうか?

引っ越し費用

当たり前といえば当たり前ですが、赴任時と帰国時の往復分を会社が負担してくれます。
ただしいくつか条件があるんですね。

まず引っ越しの荷物の手配は航空便と船便である程度の量(金額)までしか許されません。
まあ独身一人暮らしが身の回りで必要なものだけ送れば余裕な範囲です。
更に諸々買い替えたり現地で買いそろえなければいけないものが出てきますので、そのための手当として20万円支給されます。
実はこれも職級、独身/単身赴任/家族同伴によって差を付けられ、20代独身の私は一番少ない分類です...

そして独身一人暮らしの何が大変かというと、出るときに部屋を空にしなければいけないところです。
手荷物、航空便、船便、持っていかない物と分けますが、部屋にしまってある物を全部ひっくり返して整理していきます。
これに1ヶ月くらいかかりましたね...

出発一週間前くらいからは手荷物の分だけで生活して、車も置いておけないので売却、他にも車の保険解約、諸々住所変更、インターネット/携帯電話の解約、引っ越しの荷物の書類、ビザ関係の書類、最後は粗大ごみを地域のルールに従って処分などなど...

心の準備もできてないのに、やらなきゃいけないことが山のようにあります。
それで20万円って泣

少し話が逸れてしましました...

一時帰国費用

旅費として航空券だけでなく国内の交通費も全部負担してくれます。
(ただし独身は1回/年だけ!)

航空券は自分で手配するので航空会社も指定できます。
なのでマイレージは貯めておいた方がいいですね。アメリカ往復だと割と貯まります。
こういうところでコツコツ貯蓄していかなきゃいけないのが悲しいところです...

車・家賃費用

赴任した地域に寄りますが、アメリカではほとんどの場合は車が必須です。
保険や維持費を含めてリースの車がほとんど全額会社負担で借りられます。

家賃も光熱費含めて全額会社負担です。
しかもアメリカだとある程度治安がいいところを選ばないと後々問題になりかねないので、割と良いアパートに住まわせてもらえます。

実際はこの2つが海外勤務の一番の金銭的なメリットかもしれません。
普通なら月10万円くらいかかっても当たり前なので。

その他

他には携帯電話(スマートフォン)も支給です。
もちろん「社用」ですが、悲しいかな仕事以外使うことがないので...

あとは医療保険も会社で負担ですが、歯医者は適用外な部分が多く、ちゃんと治療すると10万円くらいはかかってしまうみたいです。
私はまだ医者にかかかったことはないでどのくらいの出費になるか分かりませんが、アメリカは医療費が高いので医療保険は重要です。

余談ですが、アメリカは健康を維持するためにはお金がかかるそうで、貧困層に肥満が多いとか。
アメリカで一人暮らしとなると食生活も乱れがちですが、少しお金をかけてでも健康第一は心がけるべきですね。

昇給したのに給料は下がった!?

※2019年7月追記情報です
今年4月に年に一度の昇給があり、7月から支給されるということで支給額の通知がありました。
この昇給のタイミングで海外給与にあたる分は再計算されます。

さて、年に1回の昇給でどのくらい給料は上がったのか?と通知書を確認、最新の為替レートで日本円に換算してみると...
なんと-1.14%でした!!
昇給分を差し引いてみると、なんとなんと―1.84%という結果。

1年間それはそれは大変な思いをしながら頑張って働いて評価もまずまずだったはずなのに、あろうことか給料は下がってしまいました。

これは一体どういうことなのか...

原因①:生計費指数が下がった

生計費指数とは上述の通り、海外でもらう分の給料にその地域の物価を掛け合わせたものです。
したがって日本から見て相対的に物価が下がると生計費指数は下がり、物価が上がると生計費指数は上がります。
2019年度は前年に比べ大幅にこの数値が下がったので、海外給与が下がってしまったというわけです。

日本で給料をもらう場合、金額が変わらなくても物価が上がってるから相対的に給料が下がっている。
海外はそれが額面に反映される、という理屈ですがやっぱり納得いきませんよね~

原因②:為替レートが円高にに推移した

「為替レートは再計算するときに既に織り込み済みじゃないの?」
と思われるでしょう。
その通りですが、再計算の時に使用されるのは4月末時点の為替レートですので、そこから円高になった分は一方的に損をしてしまいます。

今回は最新の為替レートと昨年の同時期の為替レートで比較しました。
今年は4月から円高に、昨年は円安に推移したため、大きな差が生まったのです。

まとめ

ご覧のとおり給料は思ったより上がりませんでした
ですが、実際支出となっているのは食費、日用品、インターネット、ガソリン代くらいなので貯金は増えるはずです。

聞く話によると、メーカーに多いアジアの国々に赴任になった場合は、遊びにお金を使ってしまう人が多いみたいですね。
まあ楽しそうでいいんですが。

海外勤務のメリットは自分自身のスキルアップや仕事に直接関係のない貴重な経験が色々できることです。
今後のキャリアのため、また転職したとしても大きな財産となるでしょう。
私と同じ20代のサラリーマンは「若いうちの苦労は買ってでもしろ」の精神で海外勤務チャレンジしてみてください。

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