広告 仕事 / WORK

なぜ私がサラリーマンを辞めたのか

9年弱のサラリーマン人生を終えてフリーランスとなった今、時間は山ほどあるので退職エントリーを書いてみようと思います。

本当ならポジティブな言葉であふれた文章を書きたいところですが、多くの人から共感を得ることはできないでしょう。
なぜならサラリーマンの99%は、少なからず不満を抱えて日々生活しているからです。

私はそんな現実に耐えられなくなりました。
人より立派じゃなくても、この先長い人生を少しだけ気楽に生きていければという思いです。

退職理由①:理想の私生活が手に入れられない

私の理想の私生活とは何か?
それは結婚して家庭を持ち、奥さんや子供のために時間を使うことです。

まず一つ目に結婚ができない。
私は男しかいない技術系の部署で働いていました。
先輩社員たちは頭も良く稼ぎも良いのに、偶然では説明がつかないくらい明らかに独身率が高い。

結婚できないのは自分の責任であるとは理解の上、この運命に抗うことはできないと感じました。
環境を変え、これまでと違う行動を起こさなければ好転しないと考えたわけです。

二つ目に時間の使い方。
残念なことに私は要領が悪く、簡単な仕事にも時間をかけ、できない仕事も受け、自分の時間を失くしていました。

週末は疲れと寝不足で、大して活動もできず無駄にするばかり。
他人のペースではなく自分で時間管理できれば、体力的にも精神的にも余裕が生まれ、もっと自分のため将来の家族のために活動できだろうと。

退職理由②:キャリアに限界を感じた

私は特別優秀な社員ではありませんでした。
周りを見回せば話が上手く、深い専門知識を持ち、対人スキルも優れた同僚ばかり。
その中で競争に勝ち抜く自信はありません。

昇進できるか否かという問題もありますが、真の目的は裁量を持つことです。

もし仮に運良く、定年間際に管理職に上がれたとしても、正直それは理想とかけ離れています。
そもそもサラリーマンである以上限界があるというのが答えです。

退職理由③:ひとに怒られたくない

私の主なストレス源はこれでした。
会社で上司や先輩に時に厳しく指導を受けることは、ある意味当たり前ではあります。
ではそれが度を超えていたと主張したいのかというと、そうでもありません。

私の仕事の成果や態度、強く当たりやすい雰囲気などなど、つまり自分に原因があるということ、それは自覚していました。
改善も試みましたが、よく考えると幼少期や学生時代もずっと同じ、そう簡単には変えられないことを悟ります。
それならいっそ組織から抜け出してしまおうと考えました。

退職理由④:同僚と親しい関係を築くのが苦手

私は友人がいないわけではありませんが、一言で言うと社交的ではない性格です。
気を使い過ぎてしまうあまり相手の懐に踏み込めず、自分のこともベラベラ話したくないと感じてしまいます。
コロナでここ数年飲み会がなかったのは不幸中の幸いでした。

ただ仕事というのは少なからず公私混同するもので、関係性が仕事のやりやすさには影響してきます。
日頃の雑談みたいなコミュニケーションが重要であると思うからこそ、苦手なのがストレスになりました。

これに関しては、組織に属さずひとりで仕事をすることが唯一の解決策ではないでしょうか。

退職理由⑤:もっと効率的に稼ぎたい

サラリーマンでいる限り、今の世の中お金持ちになるのは困難です。
一方でフリーランスは仕事のやり方次第、個人から法人になって事業を拡大していくこともでき、収入に制限はありません。
そういった魅力があるのも一つ。

効率的に稼ぐには、収入を上げるか仕事の負荷を下げるかのどちらかになります。
私はどちらかと言うと後者が希望、仕事の負荷が大き過ぎて割に合わないと感じていたほうです。

どうせ同じくらいの収入なら、人間関係のストレスや色んな制限がなく、気楽に暮らしたい。
それが叶うなら、リスクを伴うのは仕方がない。
むしろ独身であり、社会保障も充実した日本で生活するのに、そんなにリスクがあるのか?と考えた結果、退職の決断をしました。

あとがき

まだ退職して間もなく、今有給消化中の状況でこの記事を書きました。
実はこうやって文章にまとめてみて、初めて自分がサラリーマンを辞めた理由が、自分自身で明確になったと感じています。

辞める決断をして上司に話したのは約1年前。
当時は理由を訊かれてもあやふやな答えしかできませんでしたが、やっと整理がついたと同時に、決断は間違っていなかったと確信になりました。

そんな今の自分の考えを書き記す目的でこの記事を書きましたが、もし同じ境遇のひとに届くのであれば、自分のキャリアを改めて考えるきっかけにもなればいいなと思います。

-仕事 / WORK