仕事 / WORK

上司が教えてくれたアメリカ式プロフェッショナル

私がアメリカに赴任して2年半が経ちました。
英語や生活環境に戸惑いながらもなんとか仕事をこなしてこられたのですが、その大きな助けになったのがこのサイトのタイトルにもなっているアメリカ人上司の存在です。

その上司が長く勤めたこの会社を退職しました。

一緒に仕事をさせてもらって色々考えさせられることがあったので、これを機に振り返っていこうと思います。

仕事における責任とは

駐在先には私以外にも何人か日本からの駐在員がいます。
上司が会社を辞めたとき、駐在員のひとりがこんなことを言っていました。
「マネージャーという立場で仕事を押し付けて辞めていくなんて責任感がないな」

???

確かに上司は会社のこともよく知っていたし、抱えていた仕事を、私を含め他の人にまわすとそれなりに大変にはなる。
では仕事がないときに辞めればいいのか?マネージャーだけに責任があるのか?
いや、そんなことはないはずだ。

両者には「責任」という言葉の価値観に大きな差があるように思います。

日本では他人に迷惑をかけず、滞りなく物事を進めていくことが仕事に求められます。
それに対してアメリカでは、チームの利益に貢献することがミッションです。
この逆は成立しません。

プロフェッショナルとして仕事と向き合う

上司の姿を見ていて以前の自分が違和感を抱いたのは仕事との距離感です。

上司は毎日定時に帰って、年に一度は必ずまる一週間の有給を取るし、年末には有給を全て使い切る。
月曜日は「週末はどうだった?」と毎週聞かれました。

労働者としての権利をしっかり活用して家族との時間を大事にする、その一方で仕事に対しては常に「プロフェッショナル」でした。
専門分野に関しては人の話の腰を折ってでも主張すべきことは主張するというやり方。
これは上司に限らず、アメリカ人全般に言えることです。

少し話が脱線しますが、アメリカ人は主張することもさることながら、聞くことが非常に上手い。
日本人は主張したらしっぱなし、何か言われたら言われっぱなしが多く、ディベートが成立することがないですが、アメリカ人はそれに関して良く訓練されているんだと思います。

自分はプロフェッショナルなのか

ここで自分自身の仕事についても考えてみました。

もし明日会社が倒産して職を失ったら、自分を雇ってくれる会社は見つかるだろうか?
会社の利益のために自分には何ができるのか?
今の会社の独自のルールの中でしか通用しない人間になっていないか?

アメリカの会社では人の入れ替わりが激しく、私の所属する5人にも満たないチームの中でも2年半で7人が転職していきました。
いわゆるジョブ型の雇用で、特定の職務に対して見合ったスキルを持つひとを採用するため、彼らもまた自分の持つスキルを売り込んで転職活動をしてきたのでしょう。

頻繁に転職をするアメリカの社会では対外的な市場価値が重要ということです。
これは転職を考えている場合でもそうでなくても、仕事の質を上げる上でコアになる考え方だと思います。
仕事の自由度が増すほど、専門性やスキルが求められるそう。

まわりに忖度して円滑に業務をこなすことができても、身につくのはその場しのぎのスキルだけ。
仕事で最も重要なのはプロフェッショナルになることだ。
それがアメリカで、アメリカ人上司のもとで働いて、私が学んだことです。

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